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日本髪と新日本髪の違い

  • mochida333
  • 2018年2月22日
  • 読了時間: 2分

前回、日本髪について書きましたが 日本髪と新日本髪の違いが分からないという声が ちらほら聞こえて来ました。 あまり実物を見る機会もないですものね。 実は今、世の中で見られる日本髪は ほぼほぼ新日本髪です。


では日本髪と新日本髪、 いったいどこが違うのでしょうか? 実はこの二つ、名前は似てますけど 完全に別物です。 ざっくり言うと、日本髪は道具も小物も独特で さらにスタイル自体、きっちりとしたルールがあり その全てに名前がついています。 新日本髪はというと、日本髪風へアセットですかね。 もちろんベースは日本髪なんですが アレンジ多様で また洗えばすぐに元に戻せるという 利便性にも優れています。 ここで少しだけ日本髪を説明してみましょう。 日本髪を結う場合のスタイリング剤は びんつけ油といいます。 お相撲さんの髪を結う時に使うのも同じものですね。 これは日本髪の独特の形をキープする為に 必要なものなんですが 本当に油という感じのものです。 小物では元結というものが使われます。 ゴムみたいなものでしょうか。 元結は伸びないので とにかくしっかり結べるんですね。 日本髪は、もうきりきりと音がしそうなくらい きっちり結わきますから ゆるみの出ない、こういったものが必要だった訳です。 そしてコテ。 今もコテはありますが、だいぶ違うものです。 日本髪に使われるコテは専用の電熱器で熱して使います。 これで髪のクセを伸ばしながら スタイルを作っていく事になります。 かなり高温になります。 ではなぜ新日本髪が出来たのか。 日本髪は一度結ってしまうと すぐにほどいて違う髪型を結う訳にはいきません。 びんつけ油を落とすだけでも一苦労。 そういった性質上、結婚式のお色直しで ドレススタイルにする、とか 七五三の翌日に幼稚園に行くとかの場合に 困っちゃうわけですよね。 そういった利便性の為に生まれたのが新日本髪なんですね。 そしたら昔からの日本髪はもう無くなってしまったのかと言うと 実はまだあります。 舞妓さんのヘアがそうですね。 舞妓さんは今も伝統的なやり方で日本髪を結っておられます。


いずれにせよ、日本人の生活から 日本髪という文化が失われないのは 大切な気が致します。


という事で、夢館では新日本髪のみとなりますが 興味のある方はどうぞ。


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