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せっかくのお着物の着崩れを防ぎたいのですが


夢館には毎日たくさんのお客様がいらっしゃいます。 国内からは日本全国からのお客様が、そして海外からは色々な国からのお客様がいらっしゃいますが、皆さんお着物を喜んで着てお出掛けになられます。 日本のお着物は落ち着いた色味の物もございますが、華やかで色とりどりな物がたくさんありますし、また合わせる小物や帯によってもだいぶ雰囲気が変わり、ご自分のカラーを出しやすいのではないでしょうか? 色々な国の、たぶん子供の頃はそういった華やかな色のお洋服を着る機会のなかった年代の方などが、とても楽しそうにヘアメイクをし、赤やピンクや黄色などの、ぱっと目を引くお色のお着物を 選んで着られてるのを見ると、ちょっとこちらも楽しくなってしまいます。 そしてうきうきとお連れさん同士で盛り上がってるのを見ると、可愛いなぁとさえ思ってしまうのです。


これぞお着物マジック!ですね。 さてそんなお着物ですが、普通のお洋服と違ってたくさんの重なりによって成り立っています。 夏に着る浴衣は例外ではありますが、お着物は例え夏物の薄手の物でも、一応何枚かを重ねる事になります。 この重なりが着物を着る事を難しくしてるのですが、これらには全て意味があるので無くせないのです。 そして裾も結構長いです。 なので階段の昇り降りで裾を踏んでしまって、前身がだらっと出てしてしまう方をよく見かけます。


この場合おはしょりを捲り、前身を紐の上から少しだけ上に引っ張り上げる事である程度直せますが、こうやっていじってしまうと全体のバランスが崩れてしまう可能性があるので、出来ればあまりいじって欲しくない所ではあります。


そしてその際には絶対に紐はいじらないでくださいね。紐が緩んだりすると、もうご自身ではどうにも出来ないと思いますので。 京都は古い街ですので、地下鉄など階段が多いです。 バスに乗るのもステップがある場合がありますし、お着物で動くのに京都は便利な街とは言い切れません。 ですがこの街の古さが京都を独特な場所にしていますし、唯一無二の雰囲気を作り上げているんだと思います。


お洋服で出掛けるより時間は掛かるかもしれませんが、せっかくのお着物、楽しんで頂きたいですね。 そしてお出掛けの際は時間もお気持ちも、余裕を持ってお出掛け下さいね。


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